台湾の不動産はなぜ高い?(1)~台北・輕軌沿線を歩いて思う

台湾出身 仲眞啓子 施雅燕(ス ヤエン)

2023年01月20日 18:00

ある冬の寒い日
新たに開通した淡水近郊を走る
ライトレールに乗って
郊外の駅で下車して歩いてみると
今まであまり目にしたことの無い
景色が広がっていました
歩けど歩けど其処には
住宅や商店などの街らしき姿は無く
がらんと寂しい雰囲気
目につくのは不釣り合いな
雰囲気の高層マンション群と
多くの告知看板
これから街が出来上がるのか?
いやもしかすると
このままゴーストタウンに?
などと、色々モーソーしながら
歩みを進めました
台湾好きが高じて
何度も台湾へ通うようになると
「台湾に住む→台湾に住まいを持つ」
こんな風に考える方も多いのでは
しかし実は
これは言うほど簡単なこと
ではありません
理由は簡単で
「値段が高い」ということ
台湾のサラリーマンの平均月収は4万元程度
2023年12月時点で1台湾ドルは4.3元
日本円で17万円ほど
これに対して例えば
台北中心部での3LDK程度の新築マンションは
どれも軽く1億~2億超が当たり前
捷運で30分ほど離れた新北市でも
駅近で交通至便な物件になると
7~8千万円は下らないモノもしばしば
そもそもアジアで一番
不動産価格が高いのは香港
さらに韓国のソウル
その次に来るのが台湾と
よく言われます
台湾の、特に若い人にとって台北に
住居を購入するというのは
かなりハードルが高い
と言わざるを得ません
(続く)


















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