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台湾の不動産はなぜ高い?(2)~新北・林口駅前を歩いて思う
ある春の日
空港からほど近い桃園捷運・林口車站から
歩いて10分のアウトレットモールへ
行った時のこと
駅を降りてすぐに目に入ってきたのは
車線道路の両側に聳え立つ
まだ建設中の高層マンション群と
その広告看板でした
マンションの一階には地元の有名な
不動産会社の支店が何軒も居並び
それはあたかもマンションを
下見に訪れる客を誘いこもうと
虎視眈々
かのようにも思えました
台湾の人口2300万人のうち
1割以上が住む台北のマンション価格は
この20年で
約3倍になったと言われています
台湾はこの20年日本ほどでは
ないにせよ
それほど経済の状態が良いわけでは
ありません
平均年収は日本と比べても役半分です
ではなぜこんなに高いマンションが
次から次へと建つのか?
理由は「諸説あり」 ですが
・ そもそも住宅用の土地が少ない
→平野の面積は限られかつ人口密度が高い
・ 企業や富裕層による不動産投機が続いている
→特に2000年代初頭から中国大陸からの
経済交流が盛んになり富裕層や企業からの
投資が活発になった
それは台湾企業も同じで
金利安や政府の対策も相まって
不動産バブルの様相が顕著になりつつある
など
ほかにも
さまざまな要因があるようですが
しかしそれより説得力を感じるのは
台湾の人たちの意識に深く存在する
「不動産・土地神話」 という説
台湾でも少子高齢化は進んでいます
日本でも高齢化した親世代の住まいが
空き家→廃墟になる問題が
表面化しています
近い将来人口予測は減少に向かうのに
何故台湾では依然として
これほどの新築マンションが
造られていますが
果たしてそれに見合う需要は
があるのでしょうか
台湾の平均所得から見た
マンション購買力は実に年収の29倍
日本は11倍ですから台湾は3倍近く
(因みに香港は39倍)
これにはやはり華人文化の中に広く
浸透している
「土地・建物は借りるよりも所有するもの」
という発想があるのでは
と思えてしまいます
実際、台湾の持ち家比率は67%
台北だけ見れば81%
これは日本の60%を上回っています
「余っているカネがあるなら
土地を買っておけ」
「家をもってこそ一人前」
という考え方に加えて
台湾の人々には
人生においてリスクを取りに行く気質も
日本人よりは強いと言えます
これが今の不動産バブル状態を
支えるひとつの要因と言えるのかもしれません
(続く)