いまさらだけど台湾の夜市について (2)

台湾出身 仲眞啓子 施雅燕(ス ヤエン)

2024年07月16日 19:20

夜市(よいち、よるいち)は、主に
中華圏や東南アジアを中心に存在する。
夕方から真夜中に営業する屋台、露店、
雑貨、売店、移動販売などの集合体である。
特に熱帯や亜熱帯地域においては
昼間の暑さを避けて比較的快適な夜に
人々が外出するために夜市が発展している。
(ウィキペディア)

一般的にはこう説明される夜市ですが
その存在が、最も多種多様
かつ普遍的な場所は
台湾
といえるのではないでしょうか
台湾における夜市は、第二次大戦後から
本格化に始まりました
当初は、主に戦後大陸から渡ってきた
人々や貧困・身体障がい者に対する就業の
場として、そして経済が高度成長期を
迎えると、粗製乱造された売れ残りの服飾・
雑貨などの処分の場所として、取り締まりや
規制・指導のはざまの中で
揺れ動きながら夜市は
拡大を続けていきます
80年代、戒厳令が解かれ
社会に自由な風が吹き始めると
今度は環境・衛生・交通など
公共秩序の観点から
厳しい目が注がれるようになります
そして台湾にも、成熟した市民社会が
形成されるようになった現在
観光の目玉として
台湾人の胃袋として
巨大な需要、購買力を満たし続ける
台湾の夜市には
台湾の消費者たちの熱烈な支持と
日々切磋琢磨しながら
美食・良品を提供する経営者たちの
姿があります
かつて
「屋台で3年頑張れば店を持てる」
と、ささやかれた”台湾ドリーム”
毎晩屋台を曳きながら休日にはベンツに乗り
高級マンションに住む経営者一家も多い
というのも、あながち都市伝説では
ないのかもしれません

















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